電気料金表をじっくり見てみよう
毎月届く電気料金表は、自分が使った電気の量が見える紙版モニターです。料金表の見方をマスターすると、節電への達成感が増してもっと楽しめるかも!
請求予定金額ってどうやって計算されているの
(1)基本料金 + (2)電力使用料 × (3)電力単価 = 電気料金
(1)基本料金ってなに?
基本料金は契約アンペア(A)によって決まった定額の支払いです。例えば東京電力の場合、一般家庭の平均契約アンペア数は30Aですので842円4銭です。
(2)電力使用料ってなに?
一ヶ月で使った電気の量です。1kWhとは1時間に1,000Wの電気を使用したという意味です。例えばiMac 27inch 5.8GBのパソコンだと最大稼働時が176Wなので、1,000Wでは約8時間使えるという計算です。
(3)電力単価ってなに?
家庭の契約種別が「従量電灯B」または「従量電灯C」がほとんどです。この契約は電気のご使用量に応じて、料金単価に格差を三段階設けています。たとえば月の使用量が200kWhの場合120kWhまでの電力単価は19円43銭、121kWhから200kWhは25円91銭と割高になるのです。つまり電気を使えば使うほど電力単価が高くなる仕組み。
電気料金表の見方を知ることで「どれだけ電気を使っているかわかる」そして「自分の契約種別がわかる」のです。先月の電気使用量との比較ももちろん、契約内容の見直しを考える事で電気を効率よく使うことを意識することができます。
ワットモニターで消費電力を見える化しよう
ワットモニター(ワットチェッカーなど)は、月々の電気料金表では分からなかった、電化製品ごとの消費電力を数字で見ることができます。どの電化製品が一番電気を使っているか、いろいろと調べてみてください。それぞれの家電の消費電力を知る事で、こまめにスイッチを消すようになったり、最適な温度設定が分かったり、思い切って家電の買い替えを検討したりと、効果的でより自分らしい節電方法を発見できます。
契約アンペアをダウンしてみよう
契約アンペアは無料で変更できます。もしあなたが「節電の達人」でしたら、電力会社にアンペアダウンを依頼してみるのはいかがでしょうか?アンペア数はブレーカーの色、または電気料金表で確認できます。
最適アンペアの計測方法
最適なアンペア数の計算方法は、一番電気を使う時間(例えば夕方から夜)に、同時に利用する電化製品をリストアップして、アンペア数を足し算すること。アンペア(A)は電化製品についている説明書や、製品自体に表記されています。例えば夕食時にエアコン、冷蔵庫、照明、テレビ、炊飯器を使うと、29Aになるため30Aの契約が必要です。
エアコン6.6A+冷蔵庫2.5A+照明2A+テレビ4.9A+炊飯器13A=29A
家電を同時に使わなければアンペア数も増えないので、アンペアダウンを検討することができます。電気も意識的にセーブ、そして基本料金もダウンします。申し込みは電力会社にインターネットまたは電話で問い合わせてください。
\チャレンジにはつきものの注意点/
●一度に電化製品を使うともちろんブレーカーが落ちる。
●年間契約なので、変更がいつでもできない。
●算数が苦手なのに計算しなくてはいけない。
電球をLED電球に取り替えよう
LEDは高いんじゃないの?という方もいらっしゃると思いますが使用電気量は75%カット、コストの面でも明らかに白熱電球とは差がでます。まずは一年間の白熱電球、電球型蛍光灯、LED電球の電気代と電力使用量を比べてみました。
白熱電球は2,837円16銭
60W×5h×365day=109.5kW 73kW×25.91円=2,837円16銭
電球型蛍光灯は567円43銭
12W×5h×365day=21.9kW 21.9kW×25.91円=567円43銭
LED電球は378円29銭
8W×5h×365day=14.6kW 14.6kW×25.91円=378円29銭
次はプロダクトのコストです。それぞれの製品を10年使った場合、300円の白熱電球と、1000円の電球型蛍光灯、3000円のLED電球を比べてみました。
白熱電球の寿命は約1,000時間 10年間で10,800円
1000 h÷10h/1day=100day 3650day÷100day=約36個 36個×300円=10,800円
電球型蛍光灯は約6,000時間 10年間で6,000円
6000h÷10h/1day=600day 3650day÷600day=約6個 6個×1000円=6000円
LED電球の寿命は40000時間 10年間で3,000円
40000h÷10h/1day=4000day 3650day÷4000day=約1個 1個×3000円=3000円
家のいろいろな照明をLEDに変えることによって、劇的に電気がセーブできるのです。
冷蔵庫を思い切って買い替えよう
冷蔵庫はずーっとつけっぱなしの家電ですので、家庭のなかでは約14%の消費電力で、かなりの電気食い虫です。買い替え時期が来ているようでしたら、最新の省エネ商品に買い替えると、使用量も抑えられ、電気代も節約できます。
例えば、10年前の冷蔵庫(どちらも省エネ製品)と比べてみると
2005年製Panasonic NR-F500T 容積495L 年間消費電力量 680kWh
2015年製Panasonic NR-F510XPV容積510L 年間消費電力量 180kWh
なんと年間500kWhの節電ができます。約3.7倍ほど省エネ性能がUPしています!
500kWh×25.91円=12,955円
電気代も年間で買い替える前より1万円以上お得なのです。
冷蔵庫は使い方によって、節電ができる家電です。買い替えしなくてもぜひ試してください。
●開いている時間を短くする
●強から中または弱へ
●物を詰め込みすぎない
●壁から適切な間隔で設置